動画拡散で書類送検…相次ぐ若者の迷惑・悪ふざけ動画に警笛 – 削除しても残り続けるSNSの恐怖

（事例）速度超過動画の専門学生を書類送検

近年、拡散相次ぐ迷惑・悪ふざけ動画

最近、SNS上には色々な迷惑動画や悪ふざけ動画が拡散されているのを目にしますよね。

仲間内で受けを狙った動画が外部に流出、拡散したケースが目に付く。（略）こうした事例は13年ごろから社会問題化した。バイトがアイスクリーム用冷凍庫の中に入ったり、ピザ生地で顔を覆ったりする写真がSNS上に流された。

動画を投稿するのは、おおむね若い世代である。幼いころからネット環境に囲まれ、ＳＮＳ投稿にあまり抵抗感がないようだ。

元小学校教員のITジャーナリスト、高橋暁子さんによると、スマートフォン（スマホ）の普及により、若者が仲間内で盛り上がるために過激な動画を投稿し合うことが背景にあるという。

「投稿を見ている仲間のネットリテラシーも低く、面白がって不用意に転載しているケースが多いのではないか」

一時の軽はずみで人生損なうことも…

ネットの恐ろしいのが、たとえ削除をしても拡散が繰り返され残り続けるということ。

悪質行為をするのはごく一部とはいえ、動画を削除してもネット上に拡散して残り、重大な影響を及ぼすことに思いが至っていないのだろう。

迷惑行為をしたとされる人物の個人情報がさらされ、拡散される事態も起きている。一度出た情報を消すことは難しく、「デジタルタトゥー」として残り続けるおそれがある。

ネットの誹謗（ひぼう）中傷には厳しい目が向けられているが、投稿された動画に対する怒りから、集団になって「たたく」行為がエスカレートしがちである。ＳＮＳの危うい側面だろう。

これに対するネットの反応