「賃貸物件に入居しているのですが、上階から漏水が発生しました。何から対処していけば良いですか?」
今回は賃貸物件で漏水が発生した時の対処法についてお悩み解消するコラムとなっております。
漏水って頻繁に起こるの?
頻繁というほどではありませんが、元マンション管理会社勤務の社員に聞いても、1年に複数回など意外と発生しているようです。
漏水が頻繁に起こるかどうかは、物件や建物の状態、設備、および管理状況によって異なります。
もちろん、良好な建物管理や定期的なメンテナンスが行われていれば、漏水は比較的稀なことなのですが、古い建物や設備の老朽化が進んでいる場合や、適切なメンテナンスが行われていない場合には、漏水のリスクが高まります。
例えば、配管の老朽化や劣化、過去の修繕が不十分だったり、天井や屋根の劣化、異常気象(大雨や強風)など…
賃貸物件で漏水した時の対処法
賃貸物件に入居している方で、漏水が発生したときの対処法はシンプルで、速やかに不動産管理会社や大家さんに連絡することです。
不動産管理会社は多くの物件を管理しており、漏水は日常的に起こるため事務作業のように円滑に対応してくれます。
漏水の種類によっては長引くケースもありますが、不動産管理会社が順に対応してくれるので安心です。
不動産管理会社や管理会社を挟まず自主管理をしている大家さんに連絡したら、次のことをおすすめします。
・被害の最小化に努める
水が侵入している場所の近くにあるものを移動させて、床や家具などが受ける被害を最小化しましょう。
・加入保険の確認をする
万が一、故意に漏水させてしまった場合には、自己負担となる可能性が高いので、賃貸入居時に加入した保険内容などを確認しておきましょう。
・被害状況の写真を撮っておく
修繕業者が到着する前に、漏水の状況や被害を記録するために、写真を撮っておくと保険請求やスムーズな解決につながるので済ませておきましょう。
漏水は復旧まで時間がかかる?
漏水の修理にかかる時間ですが、漏水の原因や被害の大きさ、修繕業者の対応、および不動産管理会社や大家の対応などに左右されるため一概にはいえません。
小さな漏水や比較的簡単に修理できる問題だったとすれば、1日で復旧するケースもありますが、大規模な漏水や原因が複雑な場合には数週間、数カ月など時間が掛かる場合もあります。
そのため、業者の出入りや立ち合いが発生するなど、気になって休息できずとにかく我慢の日が続くこともあるかもしれません。
大家さんや不動産管理会社とのコミュニケーションがスムーズであれば、修理のスピードアップにつながることもありますので、何かあれば速やかに報告し、修理作業が進むように協力することを心がけましょう。
よくある漏水原因4選
ここではよくある漏水原因4つについて、次の通りまとめました。
原因① 配管問題
古い配管や劣化した配管が漏水の主な原因となることがあります。管の老朽化、破損、接合部の問題、凍結による破裂などが考えられます。
原因② 屋根や天井の問題
屋根や天井の劣化、雨漏り、雪解け水の浸入、屋根の破損などが漏水の原因となることがあります。
原因③ 浴室やキッチンの設備
水回りの設備に問題がある場合、漏水の原因になることがあります。シンクやトイレ、バスタブ、シャワーなどの設備からの漏水は意外と多いです。
原因④ 外的な要因
建物の周囲からの水の浸入や排水の問題も漏水の原因となり得ます。地盤沈下、排水システムの問題、地下室や地下階の浸水などが考えられます。
上記の主な漏水要因は、建物のタイプや構造、年数、定期的なメンテナンスの有無によっても異なります。
例えば、マンションの場合、上階からの配管漏れが下の階に影響を及ぼすことがありますが、一戸建ての場合は屋根や外壁、水回り設備などの問題が主な原因となることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。漏水が発生したときで大事なのは、いち早い報告・連絡・相談です。
不動産管理会社や大家と的確・迅速にコミュニケーションをとっておくだけでも、漏水被害を最小限に抑えることができると思いますので、落ち着いて一つずつ対処していきましょう。
また、故意に漏水を発生させないように日ごろから水の出しっぱなしなどに注意しておくことも大切ですね。
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